公園のかたすみで・・・
「あれ・・司じゃん・・・。」
「お・おう・・」
ちょっと焦り気味の司にはお構いなく、類が横にすわる。
「・・・・・。」
「・・いいお天気だね・・・。」
「・・・・・。」
「・・・どうかしたの・・・?」
「・・・い・いや、何でもねぇ・・・。」
「・・・そう・・・。」
「・・・・・。」
「・・ねえ・・。」
「・・・・・。」
「・・・司・・・?」
「・・・・・。」
「・・つ・か・さ・・・?」
「・・・・・。」
ぼんやりして・・・聞いていない司、そして・・・にやりと笑う類。
「お〜い!司!きいていますかぁ??」
「う・うるせえな、いきなり耳のそばでさわぐなよっ!!」
「だって司ったら、ぼう〜っとしてるんだもん・・。」
「お・おれは・・べ・べつに・・ぼう〜っとなんかしてねぇぞっ!!」
「・・・そう・・・?」
「・・おう・・たりめぇだ・・。」
「・・・ふ〜ん・・。」
「・・・・・。」
「・・ねえ・・。」
「・・・なんだよ・・。」
「ここで、なにしてんの・・?」
「な・なにって・・べ・べつに何でもねえ・・。」
「・・・だって、めずらしいじゃん・・?」
「そ・そうか・・そんなことはないぞ・・。」
「・・そう・・?」
「お・おう・・天気もいいことだし・・た・たまにはこうしているのもいいかと・・・。」
「そう・・・なんだ・・・。」
にっこりと笑う類。
「誰かと待ち合わせ・・とかじゃないんだ・・?」
「え?・・あ・あぁ・・ち・ちがうぞ・・・。」
「・・なるほどね・・・。」
「・・・・・。」
・ ・・約30分経過・・・
少しイライラしはじめた司。
「・・・・・。」
「・・・司・・・?」
「あぁ・・?」
「どうかした・・?」
「い・いや・・何でもない・・。」
「・・・・・。」
時計を見て、時間を気にする司。
「・・・・・。」
「・・そういえばさ・・・。」
「・・・・・。」
「さっき、学校出るところで、牧野にあったんだ・・・。」
「はぁ・・?」
「なんか、急にバイト頼まれちゃって・・1時間くらいおくれる・・とか・・。」
「なんだって・・・?」
「・・言っていたけれど、司は待ち合わせの相手じゃなかったんだね・・?」
「ば・ばかやろう!!なんで、それをハッキリ言わねえ・・!!」
「・・あれ・・?司が待ち合わせの相手だったの・・?」
「・・・・・。」
むっつりと黙り込む司。
「だって、・・・していないって・・さっき、言ったじゃん・・?」
「・・・・・。」
ぐぐっと黙り込む司。
「あ、それからさ・・・。」
「・・・・・。」
「よかったら迎えにきてほしいって・・・・。」
「早くそれをいえっ!!」
あわてて走り出す司。
「・・あ〜あ・・・いっちゃった。」
くすくす笑う類。
「・・多分、間にあうよ・・ね。」
「それにしても、・・良い天気だよな・・・。」
おしまい
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